日本百名山最難関、剱岳に挑む夏休み:2日目

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2017年8月6、7日、富山県にある剱岳(つるぎだけ:2999m)に1泊で行ってきました。2日目の日記です。 1日目はこちら

休憩込みコースタイム : 剣山荘(2時間30分)剱岳山頂(1時間50分)剣山荘(3時間25分)室堂バスターミナル



今回歩いたルートのポイントです。



前夜は7時には寝てしまい(1日目の日記)、夜中に何度か目が覚めつつも割とよく眠れた。


3時になると早出の人が動き出し、もう眠れなくなってしまったので私も準備を始める。


まだ真っ暗だが外に出てみると、やや雲があるようだが 結構な数の星が瞬いている。これは期待できるかも!?


身支度を整えつつ荷物を整理します。いらない荷物はザックにまとめて剣山荘に置いていって良いのです。サブザックに必要なものだけ詰めて身軽に剱岳を目指します。しかし、、、


あれ~~? ヒザサポーターがないな(??)


最近使っていて調子のよかったザムストのヒザサポーターザムストのJKバンド)がなぜか見当たりません なんでだ(??;)


荷物を全部ひっくり返したがない。館内の動き回ったところを隈なく歩いて探してみてもない。小屋の人に落とし物がなかったか聞いたけどありません。


( ̄~ ̄;) うーーーーーむ


昨日剣山荘に着いたときまでは身に着けていた。それは間違いない。だが、そういえばその後どこでどうはずしたのかまったく記憶がない。片付けた記憶がないのだ。


弱い左ひざは昨日のうちにテーピングを施しておいた。今日はそこにサポートタイツを履いてさらにサポーターをするつもりだったのだが、こうなっては仕方がないので、更にテーピングをグルグルと巻いて加えることにしました。


テーピングにはキネシオロジーテープがいいですが、包帯をヒザのお皿の下にちょっときつめにグルグル巻くだけでも効果があります。


昨日痛かった右脚のふくらはぎの痛みは取れていました。湿布が効いたか。


そうこうしているうちに時間は過ぎ、あっという間に4時半近くなりました。周囲も明るくなり始めました。それでは剣山荘を出発です。
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小屋の裏手から登り始めます。ヘッドライトを一応つけていましたが、わりとすぐに必要なくなりました。
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最初のクサリ場が登場です。
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見たことのない花だなと思ったら、開く前のハクサンフウロでした。戻って来た時にはみんな花びらを広げていました。
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この辺のクサリは使う必要もなく、まだ序の口。
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あっという間に一服剱に着きました。
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一服剱の山頂に立つと、目の前に壁のように前剱がドーン!と現れます。ものすごいド迫力。「こんな壁みたいの登れんのか?」という気がしますが、安心してください、ちゃんと道がついてます。剱岳の本体はこの向こうに隠れてまだ見えません。
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間もなくご来光の迫る東の空。カッコよく天を衝く姿を見せるのは鹿島槍ヶ岳。鹿島槍もここからだとこんな形に見えるんだ。
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一服剱を下って前剱の取り付きに来ました。
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さあ行くぞ!
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看板に、「この先、前剱にかけて、浮石、落石に注意して下さい」とありました。
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剣山荘で配られた剱岳の登山注意ガイドにもありましたが、剱岳で事故が多いのは難所のカニのタテバイでもヨコバイでもなく、下山時の前剱付近なのだそうです。

なぜかというと、急坂にですね、こういう安定しない浮石があって、
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特に下りだと、ズルッと滑っちゃうことがあってもおかしくはないのです。自分がコケるくらいは仕方ないですが、落石を起こして下の人にぶつけるなんてことがないとも限りません。ちゃんと道がついているので、道を外れて小石に乗ったりしないよう気をつけて歩きましょう。普通に歩けば問題はなかったです。


岩場を登って行きます。
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振り返ると、山を朝日が赤く染めています。
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(ああ、オレは今生きている。生きていてよかった)


そんな気持ちになりました。


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クサリもありますが、この辺のはまだまだ楽勝。
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アカモノと似てるけど、これはツガザクラ。
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こちらはアオノツガザクラ。
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おお! 剱岳が見えて来ました!
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もうちょっと!
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急登を登り終え、前剱に到着です。ようやく剱岳がその姿を見せました。

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剣山荘から剱岳へはピストンになるので余計な荷物は持っていきませんが、水、食料、雨具、救急用品など持つと、ちょっとした荷物になります。


そこで必要になるのがサブザック。今回のために買ってきました。
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モノはモンベルのポケッタブル ライトパック 18。コンパクトですが結構容量もあって、サブザックとしては十分でした。オススメです。


畳むとこうなります。荷物になりません。
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さて、ここから先が本格的な岩場の難所の連続。いざというときは頼むぞヘルメット。
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さあ行くぞ~
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一段と剱岳の本体が大きく。ラスボスと対峙(クリックで拡大↓)
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この先に、ヤな感じのポイントが現れます。

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5番目のクサリ場、「前剱」です。

細い橋を渡った先が、切れ落ちた崖上のクサリをたどって行く道になっているのです。
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どーですかお客さん、この高度感


でも行ってみると、案外道幅があって大丈夫でした。怖いから下は見ない。クサリをつかんで、目の前の歩くべきところだけを見て進んで行きました。
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しかしよくこんなところに道を作ってくれたよなぁ。ありがたいですし、すごい。


今度はクサリ場を下る。
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そしてまた登り返す。
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西に広がる影剱。
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近づく剱。(クリックで拡大↓)
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岩場を歩んでいくと、
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渋滞していました。7番目のクサリ場、「平蔵の頭」です。登りは登山者のいる右側、下りは左に見えているクサリをたどって下ります。
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高度感のある岩場です。右側が切れ落ちています。これは渋滞するのも無理はありません。
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チシマギキョウとイワツメクサの美しさに癒されるも、
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この高度感のある急勾配の岩場を登らなければなりません。右が切れ落ちているので緊張感を強いられます。
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そしてまたクサリ場の下り。
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また崖の上のポニョ、じゃなくて道をトラバース(山の斜面を横切る)。
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8番クサリ場「平蔵のコル」。クサリをつかんでまた登る。
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振り返る。あんな岩山を越えてきました。
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そして、ついにやって来ました剱岳の難所、9番目のクサリ場「カニのたてばい」です。下は全体図。スタートからゴールまで、クサリが設置されています。この壁を、クサリを頼って登ります。
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赤、青(緑)、黄色の三色女家族(以下、三色ファミリー)のお母さんが先頭切って行きます! 続いて赤娘! 見上げる後続の登山者。
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三色ファミリーがカニのたてばいに張り付いています。垂直にも見えるこの壁、アナタは(うわ~;怖そう)と思いますか?、それとも(これくらい行けるんじゃないの?)と思いますか?
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「カニのたてばい」のプレート。
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続々と登って行きます。
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真下から見上げるカニのたてばい。

うっひょー! この垂直! この絶壁!
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私の前の人が行きました。どうすかこの、スタート地点からしての高度感。
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私の番です。さ~ ご一緒に参りましょう~
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登り始めたところで下を見る。崖の下の人があんなに小さく見えます。
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更に登って行く。なんとか下を撮影。しかし・・・
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ダメだ、

怖すぎる(XX;)


危ない、危ないってば;


上へ登るのに頼れるのはクサリのみ。垂直のわけはないが、それなりに急角度の岩壁を、クサリをつかんで上がるしかありません。もう緊張感で、写真なんか撮っている余裕もないです。

いつもは地図のコースタイムくらいしか調べない私も、今回ばかりはちゃんと難所の下調べをして行きました。今はもう何と言ってもネットで画像やら動画やら情報が山のようにありますので、利用しない手はありません。事前の予想では、カニのタテバイはまあ大丈夫だろう思っていました。

ところがどっこい、「見るとやるとは大違い」とはこのこと。何十mもある岩壁に張り付いて、自分の命綱はクサリのみという状況。この恐怖。やっぱり行ってみないとわかりません。


そこの高所恐怖症のアナタ、罰ゲームでここ行ってみます? もうマヂでション〇ンちびりますよ?

私は3滴チビッた (ような気がするくらいビビりました)


それだけに、

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(登り切ってガッツポーズですよ)


登って来るおじさん。もうちょっと! がんばって!
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登り切り! お疲れさんでした。どーですか、この高度感。
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 しかししかし、この難所での事故はそんなにないようだから驚く。みんな黙々とスムーズに登って行く。やはりここに臨んで来る人は、それなりの経験を積んだ上に覚悟と緊張感を伴って来るのだろうから、事故もあまりないのかもしれません。

こういう岩場においては、「3点確保」(もしくは3点支持)といって、両手両足のうち、3つを安定させ、1つを動かすという動作を繰り返していくのが基本なのです。しかし、私にそれができていたかというと、もう思い出せないんですよね。足がかりになる岩は普通にありますし、クサリの他に鉄杭もところどころ打ってあるので、それらを有効に使って慎重に登れば大丈夫なんです。




カニのたてばいを過ぎれば、山頂まではもう緊張感を強いられるようなところはありません。


ちょっと進むと、下山で通る難所の「カニのよこばい」が左下に見えました。ご夫婦でしょうか、ちょうどカニのよこばいを通過するところのようでした。
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すると、女性が大きな声で、


「かけ声いらん!」


と言うのが聞こえましたw 気が散るからなんだろうなぁ。


登って行きます。
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越えてきた岩山と、奥に横たわる薬師岳(拡大↓)
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岩ゴロゴロ地帯を登って行きます。
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そしてそしてちょうど7時、ついに剣山荘から2時間半で剱岳の山頂にたどり着きました!
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南方向。
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ここで家族に電話。取りあえず山頂までは来たことを連絡。


オヤジは出かけていたのでオヤジのケータイへ。


「あ~もしもし? オレだけど、今どこにいると思う?


「おお! 剱岳の山頂か。 晴れてるか?」


「うん、雲もあるけど晴れってもんだな。槍ヶ岳も見えるし、富山湾がもう、すぐそこにあるよ」


「へえ~、そうか。風はあるか?」


「そよ風だな」


「そうか、そりゃよかったな。白馬は見えるか?」


「白馬岳なんてすぐそこだよ。カニのタテバイってところがすごかったけど、これからカニのヨコバイって危ないとこ通って下りるわ」


「そうか、オレはそっちは通ったことないけど気をつけてな。早く下りろよ、雷が来るから。電話もらってうれしかった、ありがとう」


いちいち話すことが、山のことをよく知っている者の言うことだ。


今78歳のオヤジは、今から50年ほど前の独身時代に長次郎雪渓から剱岳に登ったのだそうだ。


北アルプスは槍・穂高、鹿島槍~五竜、白馬岳~唐松岳、剱・立山、裏銀座等々、、私の行ったところはすべてオヤジも50年ほど前に行っているのだから、自分の親ながら大したもんだと思う。しかもスキーを履いて残雪期とかに行ったりもしていたというのだから。


そんなオヤジも結婚後はキッパリと登山からは足を洗い、植木と畑仕事を趣味にしています。


北西方向の山の稜線の向こうに富山平野と、見えづらいですが富山湾が見えます。ほんとにすぐそこに見えます(拡大↓)
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南方向。こちらはかなり望遠拡大ですが、立山の向こうに槍ヶ岳(拡大↓)。去年登りました(こちら
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北東には先月登った白馬岳(中央の高い山)。
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すると、誰かが「富士山・・・」という言葉を口にした。



ん?


おおお(@@)!! 


富士山も見える
(八八)!! ←目が富士山


tsurugi17870178.jpg (カナーリ望遠拡大ですが、ちゃんと肉眼で確認できました)


南東の遥か向こうの雲の上に浮かぶ富士山。富山湾と富士山が同じ場所から見えるという想定外の事態に、地理マニアはもう興奮が止まりませんよ?



だんだんと山頂が登山者で賑わってきました。

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老若男女、多くの登山者があの難所を登って来るのです。なんと、小学生の女の子まで連れてくるパーティーも。みんな怖くないのだろうか。


さてさて、ここで剣山荘の朝食弁当を。こんな弁当でした。ウマイ。
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名残惜しいですが下ります。
tsurugi17870186.jpg (続々と登って来る登山者)


登る人、下る人が交差するゴロタ岩の斜面(拡大↓)
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カニのヨコバイが近づいてきます(拡大↓)
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カニのよこばいの渋滞待ちです。
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10番目クサリ場、「カニのよこばい」です。
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事前の予想ではカニのよこばいの方が怖いだろうと思って入念に下調べをしてきました。

その結果、通過時のポイントは、

①クサリを両手でしっかりつかむ

②右脚を下ろして足場を確保。右足の置き場が赤ペンキで記されています。

③左脚を下ろして足場を確保

④右足を左足の元へ

この順で行けば良さそうです。右の足場の方が、左より近いからです。

通過時の動作自体は、それほど難しくはありませんでした。

しかし、この動作を数十mの崖の上でやらなければならない。しかもクサリをつかんだ状態では、右の足場も左の足場もまったく見えません。だから恐怖なんです。


カニのヨコバイを上から見たところ。右足を置く足場が見えます(拡大↓)
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次々通過(拡大↓)
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拡大↓
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何十mあるかわからないけど、この崖の上なんで緊張するんです。画像に入り切らない。
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私もなんとかイメージしていた通りに通過(ほっ) 怖いので周りは見ない。

 こちらが通過後に撮影した、カニのよこばいの核心部(拡大↓) 
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上記ポイントを通過中のおじさん。最初、左脚を伸ばしてモゾモゾしておられたので、「右足を下ろして!」と声をかけるとスムーズに通過。感謝されました(拡大↓)
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あとはこのようにクサリをつかんで、岩に体を預けながら慎重に進めばどうってことはありませんでした(拡大↓)
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ここで上島竜兵が、



「押すなよ! 絶ッッッ・・・対に押すなよ!」



をやったら、いい絵になると思うんだけどな~




そしてすぐに、25段あるというハシゴ。
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カニのタテバイ、ヨコバイを通って来た者にとってはもう大したことありません。ハシゴの上り下りは、足場になる棒をつかんで動きましょう。
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岩場に咲くチシマギキョウ。夏のアルプスの花です。
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そしてこれから平蔵のコル~平蔵の頭を戻って行きます。この岩山を越えて来たはずなんだけど、どこをどう通ったのかまったくわかりません(拡大↓)
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12番目クサリ場、平蔵の頭の登り返し。
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私も後ろをついて行きます。


ここで振り返ると、カニのたてばいに人が見えました。がんばって~
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ピークを越えて反対側。ルンゼ(岩溝)内を下りるので足場はたくさんあります。
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ケルン。
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前剱を登り返します。「前剱の門」というポイント。
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三色ファミリーも行きます。
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13番目クサリ場、前剱の門。
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おお~ ダイモンジソウです。初めて見ました。
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前剱の門を上がって少し行ったところから振り返る(拡大↓)
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さて、前剱を下ります。
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前述したように、剱岳で事故が多いのはカニのタテバイでもヨコバイでもなく、前剱の門から前剱を下るところなのだそうです。
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浮石が多く、滑って転びやすいですし、浮石を踏み崩して下の人に当たったら大変です。でも皆さんスイスイと下っていました。
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朝方は開く前だったハクサンフウロが開いていました。
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一服剱まで戻って来ました。


朝方より明るくなり、前剱が一段とその存在感を増して目の前に見えます(拡大↓)
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剣山荘が見えて来ました(拡大↓)
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昨日の夕食時に一緒だったおじさんが前を歩いておられました。
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そして剣山荘に戻って来ました。往復の歩行時間は4時間20分ほどでした。
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剣山荘に置いておいたザックを整理し、休憩です。
tsurugi17870291.jpg (ひとくち抹茶ようかん@ピンボケ)




さ、まだここから室堂まで戻らねばなりません。小屋後ろの黒ユリのコルの方から帰ります。
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ミヤマリンドウ
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イワイチョウ
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クルマユリ
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黒ユリのコルです。剱岳がカッコイイ(拡大↓)
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剣山荘と鹿島槍ヶ岳(右)と五竜岳(左)
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岩場を通過。
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チングルマと剱岳(拡大↓)
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歩いて、
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剣山荘と剱岳(拡大↓)
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雪渓を歩いて行きます。
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アオノツガザクラの群落。
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三色ファミリーと剱岳(拡大↓)
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素晴らしい。この雄々しい岩稜、これぞ夏山、これぞ北アルプスの醍醐味。


ヘリが飛んできました(拡大↓) DSC05057.jpg 

荷物をぶら下げてないところを見ると、救助ヘリでしょうか。救助でヘリを呼ぶと何十万も請求されますから、心配な人は保険に入っておくのも手ですね。私は入ってませんけど。
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ふと気がつくと、さっきから左の方で


クゥ~ クゥ~~


と、なんか音がするなと思い音の方向を見ると、

いました! 雷鳥です!

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親鳥と、ひなが4羽いました。

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ひなのお尻。
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北アルプスを歩いていると、たまに見かけます。たまにしか見れないので会えるとうれしいですね。この日は室堂でも見られました。


エゾシオガマ
DSC05076 (1) 

これはたぶんミヤマコウゾリナだと思うけど、カンチコウゾリナか。あるいはどちらでもないか。
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これはハナニガナかクモマニガナか、ニガナの仲間は区別が難しい。こういうときは葉がポイントだったりする。
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剱御前小舎に戻って来ました。
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昨日は何も見えませんでした。晴れてりゃこんなに素晴らしい剱の眺めが。
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学生も入り交じり、大賑わいの広場。
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室堂平を見ながら雷鳥坂を下って行きます(拡大↓)
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チングルマと立山。
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正面の形のいい山は奥大日岳。あの稜線も歩いてみたい(拡大↓)
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学生の歩くのが速いこと速いこと。こっちはもう剱往復で6時間近く歩いてるし、ついて行けません。


雷鳥坂下部の雪渓。
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称名川を渡って、
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テント場。滋賀県の高校生のテントでしたが、この日はこれから台風が来るので、150人ほどが山小屋に分かれて泊まるというような話が聞こえました。
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戻る。室堂平まで登り返しが続く。
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ミクリガ池のほとりで、中国人らしい家族(じいさんばあさんから孫まで)が写真を撮ろうとお父さんがスマホを三脚にセットしているのですが、三脚の脚が細いところに強い風が吹いて三脚が倒れてしまいます。

そういうわけで写真を撮ってあげると、お父さんから満面の笑みで喜んでもらえました。


室堂のバスターミナルに戻って来ました。剣山荘から3時間半ほどでした。
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この日はテーピングのおかげか弱い左ヒザもなんともありませんでした。右脚もなんともなく、脚が痛くないとこんなに楽なもんかと、久しぶりに長歩きを苦しまずに歩き通せました。
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なんか食いたい。そばがいいな、ということで「肉ゴボウそば@立山カマボコ」です。
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この日の午後から台風5号の影響で天候は荒れることに。1日ずれてたら大違いでした。


日本百名山の中で一番難しい山ということとなると、山深くてアプローチが難しいということで北海道の幌尻岳も挙げられるみたいだけど、山頂に至る一般ルートの中に険しくて危険な岩稜の難所があるという点では、やはりこの剱岳が一番なんだろうと思います。


難しいとはいえ多くの登山者が登ってるわけで、行く気のある人であれば行けると思います。「ああいうところは嫌だ」という人は、山好きの人でも行かない人も多いです。好みの問題でしょう。


これで去年の槍ヶ岳に続き、また一つ課題をクリア。でもまだ北アルプスの行ってみたい難所があります。難しさに挑戦したくなる気持ち、これもまた山の魅力なんだけど、これでどんどん深みにハマるんだな(危)


家に帰って来てザックの荷物を片付けたものの、結局ヒザサポーターは出て来ませんでした。

お母さん、僕のあのヒザサポーター、どこに行っちゃったんでしょうねえ。


「日本百名山最難関、剱岳に挑む夏休み」 ~ おわり

1日目はこちら





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コメント

2294. 迷走台風5号よりも早く…

おぉ、富士山まで眺望とは!
日程的に「嵐の前の…」で台風5号より
一足早く 剱岳登頂 されてきましたネ

山頂アタックには山小屋からサブザック
で身軽になって行かれたのですな!
お台場のイベントには、私も某マラソン
イベントで貰ったリュック使用でした。
両手が空いてると、双眼鏡・うちわ を
同時使用可能なので(笑)

私が今年、登頂したのは…フジテレビ
別館スタジオの屋上(特設ステージ)カナ
⁉︎
♪夏の曲で、花火に因んだヤツは夕暮れ
時にイイ感じ、でしたっけな(^。^)
  • 2017-08-11 19:20
  • DDH185 ひろかず
  • URL
  • 編集

2296. Re: 迷走台風5号よりも早く…

ひろかずさんこんばんは。

しばらく気づかなかったんですが、富士山が見えるのに気づいたときは驚きましたねぇ。右は富山湾、左は富士山ですよ、アリエマセンて(笑)

今回のためにサブザック買ってしまいましたが、次に使うところのイメージがわきません~

2298. 

おはようございます、B・Yさん!
無事に登頂できて、よかったです(^^

しかし、やっぱり一般登山道国内最難関の山ですねe-330
正直、私は一生行けないかも…と思いました(^^;
恐怖で身体が竦みそうe-263

今回ヘルメットをかぶっていますが、このために購入されたのでしょうか?
私もそろそろ買おうかと思っているのですが、どこのメーカーがいいのかさっぱりわからなくて、いろいろ探しているところなんです。
よかったら教えてください(^^;

それにしても、お父様との会話が可笑しいです(笑)
お父様、いい味出していますよね~!
やっぱりB型なのでしょうか?

サポーターは前日、布団の上で足の写真を撮った時に布団の上にポンと置き、そのまま布団に巻き込まれてしまったのでは?と推測しております(^^;
  • 2017-08-12 04:39
  • URL
  • 編集

2299. Re: タイトルなし

悠さんおはようございます! 早起きですね!(笑)

一般登山道では最難関、やはりそうかもしれません。とにかくタテバイとヨコバイは、ああいう難所は普通の山にはないです。少なくとも私の知る限り。もちろん危険ポイントということであれば妙義山とか戸隠山とかあるのでしょうが、百名山の中では随一でしょう。

でも正直なところ、悠さんなら行けると思いますよ。これまでの数々の経験からすれば、問題なくクリアできます。あとは「気持ち」の問題でしょうね。「行ってみたい」という気持ちが起これば、行けますよ!

ヘルメットは3年ほど前に買いました。やはり北アルプスの難ルートにチャレンジするつもりで買いました。その年は天候が不順で行けなかったのですが。私はブラックダイヤモンドのものを使っていますが、モンベルもいいんじゃないでしょうか。私は買おうとしたときに最初はモンベルのを買おうと思ったら白いのがもう売り切れで、どうしても白がよかったので、当時いろいろ探した中から購入しました。ヘルメットはまぁお守りみたいなもんで、実用性があるかというと(?)なんですけれども、生死を分けるようなときには意味あるんでしょうからね。まあ難所に行くときはマナーみたいなもんですから、ご予定があれば購入されるのがよいかと。

うちのオヤジはABでござんす(笑)私は顔はオフクロ似ですが、間違いなく私の血の半分はオヤジの血が流れているとしみじみ感じます。

それから、悠さんにテーピング勧められて勉強したおかげで、今回は難を逃れることができました。この場を借りて感謝申し上げます。大変助かるとともに、これからも技として大いに活用できそうです。

あ~、布団か、そういやよくは見なかったな~ でも忘れ物の連絡とか剣山荘から来ないんですけど、聞いてみますかね~~

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