2007-01-13 22:55:26
同業で親しくしていただいている駄馬さんに禁煙のことを聞かれたので、そのことについて書きたいと思います。
私は学生時代以来12、3年タバコを吸っていました。ただ私は別にニコチン中毒というほどではなく、1箱買うと1週間くらいはもったりしていました。食後の一服は確かにうまかったものです。
そんなわけで時々吸っている程度だったのですが、4年ほど前のあるとき、職場のK先輩が「禁煙のためのいい本があるよ」と教えてくれたのが上の禁煙セラピーという本でした。この本の著者のアレン・カーという人は、つい先日肺ガンで亡くなりました。自身も以前はヘビースモーカーだったそうですが、このような本を書くほどの悟りを得たのですね。
そして、へえ、どんな本なのかなと思って当時借りて読んでみました。
内容は、タバコは体に悪いとか、そんなことが延々と書いてあるわけではありません。そんなのは誰でもわかっていることですから。
この本のキーポイントは、タバコを吸うことは意味がないことであるということが、手を変え品を変えいろんな角度から書いてあるというところです。
そうか、タバコを吸うことは、実は何の意味もないことだったんだということが腑に落ちればしめたもの。この本からそのようなことを感じ取ることができる人は、たぶん禁煙できると思います。
あともうひとつこの本を読んで印象深かった事象。それは、「禁煙をしても、その途中で1本だけと思って吸ってしまったところから、また喫煙が始まる」という事実です。
「オレ、禁煙中なんだけど、1本だけちょうだい」
などという輩は、まったく禁煙中なんかではありません。タバコの術中にずっぽしハマッているのです。その1本から、タバコは数珠つなぎに途切れずに続いていくのです。
そうしたタバコのトリックをこの本から感じることができ、おかげで私はタバコの網から抜け出ることができました。
4年前の年末に止めたので、ちょうど4年経ちますが、私はこの間1本もタバコは吸っていません。1本吸ってしまったら、またそこから喫煙が始まってしまうことがわかったからです。
この本を貸してくれたK先輩はもちろんタバコは止めました。いまでも「本当に止めてよかったですねぇ」と、喫煙所で煙に巻かれている人達を見ると言っています。
同時期に職場の、30年近く吸っている大先輩にもこの本をお貸ししたら、「オレも止めるわ」とおっしゃってホントに止められたのにはオドロキました。あともう一人知り合いに教えたら止めたし、当時この本を読んで私を含めたちまち4人の喫煙者が消えたのです。この4人はいまだに禁煙を続けています。
ただ、この本を貸しても止めない人もけっこういましたし、そこはまあその人次第なんだと思います。タバコでストレス発散や気分転換している人は、なかなかその魔術から逃れられないという気持ちもわからないではないのですが・・・
でも、愛煙家はだんだん居場所が狭められてきていますし、タバコのポイ捨てなど世間の目も厳しくなってきています。もしタバコを止めたい気持ちがあるなら、この本を一度読んでみることをオススメします。
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