2008-05-25 23:20:03
先日、地元公民館のまつりがあり、絵画などの作品展や子供向けの遊びイベントが多数企画されていました。
その中に地元の茶道会の方主催の「お茶会」の企画もありました。子供は50円、大人は250円で参加できるというので娘と2人で行ってみました。
公民館の2階に和室があり、参加費を払い、まずは子供のお茶会体験。
畳の上に娘と並んで正座をしていると、中年の女性(先生)が娘にお茶菓子の小ぶりな茶饅頭を持ってきてくれました。
それを食べると、次はお茶の登場。先生も私たちと並んで座り、娘に抹茶を茶筅ですばやくかきまぜて、泡立てるように、と教えてくれました。娘は茶碗を2度回してからお茶をいただき、「おいしい!」と喜んでいました。
お次は私の番。大人の茶会は別室。子供も一緒でよいとのことなので2人で茶会が始まるまで控えの間でしばし待っていました。
いよいよ茶会が始まるとなると、一緒に待っていた方々は慣れた様子で茶室に入ると床の間の前でひざまずいて一礼し、飾られた花や掛け軸を眺めてから席へ行きます。
(むむむ;何かしきたりがあるようだが、さっぱりわからんのだが・・・)
と、茶室の入り口で娘と2人でオロオロしていると、主催の先生であられる御歳88才というおばあさんが、
「堅苦しくない席ですから、どうぞお気楽になさってください」
と優しく声を掛けてくださいました。
その言葉で多少気が楽になり、床の間に飾られたものを見たフリをして部屋の隅に娘と2人でまた正座。
部屋は8畳間。お客は10人ほど。客方の代表は、お茶の先生らしい年配の男性。この方がいろいろ解説をしてくれました。
茶菓子が運ばれてくると、
「これは落とし文(おとしぶみ)ですな。ああ、季節ですね」
と男先生が言いました。
オトシブミというのは虫の名前で、木の上で葉を巻いて落とすと、その葉が手紙のように見えるからそのような名前だというのは知っていたけれども、その「落とし文」が季節の和菓子になっていたとは知らなかったなあ。
その菓子は、緑煉切を葉に型取り、葉脈を押してこし餡玉に巻き、白煉切を小さく丸めて添えたもの。解説はこちら。私の自宅のすぐ近くの団子屋さんのお菓子ということを聞いてまたオドロキ。
床の間の右端には、枝の先に大振りの白い花びらがふわりと咲いた花が一輪飾られていました。花の名前は忘れましたが、もちろん季節の花なのでしょう。
お茶をいただき、先生方の茶道具の解説話などを拝聴しました。
和風の空間でかしこまった席というのは日常ではなかなかありませんし、和やかな雰囲気の中にも凛とした空気が漂い、そのような中で季節の風物を感じる、これぞ日本の文化だなあと思いました。こういう感じ、ワタシ決して嫌いではないですよ。年取ったのかな・・・
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