2021-03-20 06:55:00
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人間関係に関する3つの大きな教訓:
今日はTEDの動画から。
一生を通し、私達を幸福で健康にするものは何でしょう? 名声や富 、そう考える人はたくさんいます
しかし、心理学者ロバート・ウォールディンガーによると、それは間違っているのだそうです
75年に渡る人生の満足度調査の研究責任者であるウォールディンガーは、真の幸福と満足感に関する多くのデータを基に、これらの研究結果が私達に教える3つの重要な教訓と昔からの知恵、そして幸せな長寿の秘訣について、このトークで語ります
以下、動画全文の翻訳の書き起こし。一部私なりに加工している部分があります
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一生を通して私たちを健康で幸福にしてくれるものは何でしょう?
最高の未来の自分に投資するなら、自分の時間とエネルギーを何に使いますか?
新世紀の世代を最近調査し、最も大切な人生の目的は何かと尋ねました
80%以上の答えは、主な人生の目的は富を蓄えることで、その同じ若者の50%のもうひとつの大きな目的は有名になることでした
働いて更なる努力をし、もっと成果を出すようにと常に求められている世の中です
良い人生を送るためにはそうする必要があると、誰もが思わされています
自分の選択がどう人生を描いていくかを予測するなんてほとんど不可能です
人の人生に関してのおおよそは、その人の過去を思い出してもらうことでわかりますが、ご存知のようにそれはあまり頼りになりません
過去に起きたことの膨大な量は忘れ去られ、 時には完全に創作された記憶さえあります
では、 ある人の全人生が展開されるのを観察しながら記録できないものでしょうか?
人々を10代の頃から老年まで追い、 幸福と健康の持続には本当に何が必要なのか探索しようと始めたのが我々の研究です
ハーバード成人発達研究は、史上最も長期にわたって成人を追跡した研究です。75年間724人の男性を追跡し、休むことなく仕事や家庭生活健康などを記録しました。もちろんその期間中、我々は彼らの人生がどう展開するかは知る由もありませんでした
このような研究は非常にまれです。こんな計画は10年もしないうちに頓挫してしまいます。あまりに多くの人が途中でプロジェクトを降りてしまいます。そして研究の資金が不足してきます。研究者たちが他のことで忙しくなったり亡くなってしまうなどが原因で、進行が止まってしまうからです
我々の場合は運が良かったこともあり、数世代の研究者たちの根気強さのおかげでこの研究は生き残りました。元の724人のうちの約60人がいまだ健在で研究に参加しています。そのほとんどが90歳代です
新しく研究に2000人以上の彼らの子供たちにも参加してもらっています。私は4代目の研究責任者です
1938年以来、男性の2グループを追跡しています
1番目のグループは研究が始まった時ハーバード大学の2年生で、第二次世界大戦中に大学を卒業し、ほとんどが戦争に行きました
2番目のグループにはボストンの極貧環境で育った少年達がこの研究のために選ばれました。1930年代のボストンで最も問題の多い貧困家庭出身の人たちだからという理由からです。水道設備もないような安アパートに彼らのほとんどが住んでいました
研究が始まるとすぐ10代の彼らをインタビューし、健康診断を受けさせました。我々は彼らの家に行き、ご両親たちもインタビューしました。その少年達が大人になり、様々な人生を歩んでいきます
工場労働者や弁護士レンガ職人や医師になったり、1人はアメリカの大統領になりました。中にはアル中になった人や統合失調症になった人もいます。このように社会の底辺から這い上がりずっと上まで上り詰めた人もいる一方、それとは反対の方向に人生を辿っていった人もいるのです
この研究の創始者たちは思いもしなかったことでしょう。75年後、今日私がここに立って研究は未だに続いていることをこうして話しているなんて
1年おきに我々の仕事熱心な忍耐強い研究スタッフが参加者に電話をし、彼らの生活に関しての質問票を送っても良いかと尋ねると、ボストンスラム街の男性の多くはこう問い返します
「なぜ俺を研究し続けたいんだ? 俺の生活は面白くもないだろう?」
ハーバード群からは決して出ない質問です (聴衆笑)
彼らの生活をしっかり把握するため、質問票を送るだけが仕事ではありません。参加者の家の居間でインタビューしたり、彼らの医者から医療記録も手に入れます。血液検査をし、脳画像を撮り、子供達からも話を聞き、彼らが妻と最も気がかりなことに関して話し合ってるところを撮影します
約10年前、参加者の妻たちにも研究参加をとお願いすると、彼女らの多くはこう言いました
「そう言ってくれるのを待ってたわ」と (聴衆笑)
これから分かったこと、彼らの人生から得た何万ページにもなる情報から分かったことは何でしょう?
私たちを健康に幸福にするもの。それは、富でも名声でも無我夢中で働くことでもなく、75年にわたる研究からはっきりと分かったこと、それは、
「良い人間関係に尽きる」
ということです。
これらの調査から、人間関係に関して3つの大きな教訓がありました。
第一に、周りとのつながりは健康に本当に良いということ。孤独は命取りで、家族、友達、コミュニティとよく繋がっている人ほど幸せで、身体的に健康で、つながりの少ない人より長生きするということがわかりました。孤独は害となるという研究結果が出たのです。孤立化を甘んじて受け入れて生活している人は、あまり幸せに感じていないのです
中年になり健康の衰えは早く、 脳機能の減退も早期に始まり、孤独でない人より寿命は短くなります。悲しい現実ですがこれから先いつでもアメリカ人の2割以上は孤独だと回答するでしょう
しかし、群衆の中や結婚生活の中でも孤独を感じることはあります。つまり、ここで重大なことは、友人の数だけがものをいうのではなく、生涯を共にする相手の有無でもないのです。重要なのは、
「身近な人達との関係の質」
なのです
争いの真っ只中で暮らすのは健康に悪いことが分かっています。例えば愛情が薄い喧嘩の多い結婚は、健康に悪影響を及ぼしおそらく離婚より悪いでしょう。愛情のある良い関係は、人を保護します
我々は参加者全員を追跡し、彼らが80代になった時、中年の彼らを振り返り、誰が健康で幸せな80代になったか予測してみたかったのです
彼らが50歳の頃に得た彼らのデータを全て集めてみると、中年のコレステロール値とは関連性はなく、どのような老年を迎えるかは、当時の人間関係の満足度で予測されることがわかりました。50才で最も幸せな人間関係にいた人が、80才になっても一番健康だったのです
親密な良い関係がクッションとなり、加齢過程での様々な問題を和らげてくれるようです。中でも特にパートナー共に幸福だと感じていた人たちは、80代になり身体的苦痛があっても、精神的に幸福だという報告が出ています。しかし不幸な関係にある人達は、身体的苦痛がある日には精神的苦痛でその心理的苦痛がさらに増幅されていました
人間関係と健康に関して分かった3つめの大きなことは、
「良い関係は身体の健康だけでなく、脳も守ってくれる」
いうことです
堅固な良い関係をしっかりと80代まで持ち続ける人は、その関係に守られています。そういう関係にいる人、何かあった時本当に頼れる人がいると感じている人の記憶ははっきりしています
一方パートナーには全く頼れないと感じている人には記憶障害が早期に現れ始めます。良い人間関係といっても波風がないわけではありません。ある80代のカップルは明けても暮れても小言を言い合っているかもしれませんが、 お互い頼り合えると感じている限り、口論しても後々まで残るということはありませんでした
この教え、親密で良い関係は包括的に私たちの利益となっているという教えは、今に分かったことではありませんね。なぜそんな関係は気付き難く、無視されやすいのでしょう
誰もそうですが、私たちは手っ取り早く手に入れられる生活を快適に維持してくれるものが大好きです。人間関係は複雑に込み入っています。家族や友達との関係をうまく維持していくのは至難の技です
その地道な努力は地味で、その上その仕事は死ぬまで続きます
75年間にわたる研究で定年退職後一番幸福な人は、仕事仲間に代わる新しい仲間を自ら進んで作った人達です
最近の調査での新世紀世代のように、この研究の参加者の多くは彼らが青年期に入った時、名声や富や業績が良い生活をするには必要なものだと本当に信じていましたが、75年もの間、我々の研究で繰り返し繰り返し示されたのは、最も幸せに過ごしてきた人は人間関係に頼った人々だということでした。それは家族、友達や、コミュニティだったり様々です。あなたはどうですか?
今あなたが25才、40才、60才なら、あなたが人間関係に頼るとはどういうことなのでしょうか?
あなたにできることは実際、無限にあります。テレビやパソコンの前の時間を、人と過ごす時間に充てる。新鮮さを失った関係を活気づけるため、何か新しいことをパートナーとする。長い散歩とか、デートなどです。また何年も話していない家族に連絡を取るのも1つの方法です
よくある家族のいざこざは、遺恨を抱く人々にひどい悪影響を及ぼすからです
最後にマーク・トウェインの言葉を引用して終わります
一世紀以上昔、彼は人生を振り返り、こう書きました。
「かくも短い人生に、争い、謝罪し、傷心し、責任を追及している時間などない。愛し合うための時間しかない。それがたとえ一瞬にすぎなくとも」
良い人生は良い人間関係で築かれます。ありがとうございました🙏
⬆️⬆️⬆️⬆️⬆️⬆️⬆️⬆️⬆️⬆️
動画全文書き起こしここまで。
あ〜疲れた💦
以上見てきたように、幸せな人生は
「身近な人たちとの良い人間関係」
によってもたらされることが多いというのが、この研究の結論のようです
人間関係に関する3つの大きな教訓:
1.「周りとのつながりは健康に本当に良い」ということ。孤独は命取りで、家族、友達、コミュニティとよく繋がっている人ほど幸せで、身体的に健康で、つながりの少ない人より長生きする
2.重要なことは、友人の数だけがものをいうのではなく、生涯を共にする相手の有無でもない。重要なのは、「身近な人達との関係の質」である
3.「良い関係は身体の健康だけでなく、脳も守ってくれる」
ただまあそれは個人の価値観次第なので、中には異なる人もいることでしょう
自分は家族や会社の同僚、親類縁者、趣味の仲間、日頃の生活の中でよく会う人たちと、果たして良好な関係を築けているだろうか?
長文お読みいただきありがとうございました🙏
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コメント
3195.
- 2021-03-21 09:10
- 編集
3196. Re: タイトルなし
悠さんこんにちは!
コメントありがとうございます(^^) 「結局のところ、全ての悩みの原因は人間関係である」とも言われますしね。和やかな人間関係でいられれば健康で平和な人生を送れるのは間違いないですよね。うちの親なんか見ててそう思います。
この1年はまことに平和でありました。その前がずっと大変だったので(^^;) しかししかし、この4月でまた異動になりました💦 また新たな人間関係が始まりますが、そこは知ってる人も多いところなんでまあなんとかなるかな・・・と期待したいところです。
悠さんはもう異動のタイミングでしょうか。忙しくても元気に頑張れるのはやっぱりBの血が流れてるから?(笑)頑張ってる悠さんにはきっと神様が味方してくれますよ!
コメントありがとうございます(^^) 「結局のところ、全ての悩みの原因は人間関係である」とも言われますしね。和やかな人間関係でいられれば健康で平和な人生を送れるのは間違いないですよね。うちの親なんか見ててそう思います。
この1年はまことに平和でありました。その前がずっと大変だったので(^^;) しかししかし、この4月でまた異動になりました💦 また新たな人間関係が始まりますが、そこは知ってる人も多いところなんでまあなんとかなるかな・・・と期待したいところです。
悠さんはもう異動のタイミングでしょうか。忙しくても元気に頑張れるのはやっぱりBの血が流れてるから?(笑)頑張ってる悠さんにはきっと神様が味方してくれますよ!
- 2021-03-21 15:41
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わかります、わかりますとも~!
人間関係が悪い職場ほど、辛いものは無いですよね!
私は今の職場環境が本当に幸せで、できれば今は異動したくないです(^^;
内示が出る日が、本当に怖い
そういう話をしたら、でも今の職場はメチャ忙しいじゃんと、人に言われました。
仕事が忙しいのって、あまり苦にならないんですよね、私。
最悪なのは、人間関係が悪い上に忙しくない職場です。
忙しければ逃げようがあるけど、暇な職場だと、1日がもの凄ーーーーーく長くてツラそう(ーー;
どうかこれからも平和な職場にいられますように!!