2010-05-17 05:05:00

たまにゃあ読書日記でも。
で、モノは、よくわかるキリスト教/土井かおる
「なんでオマイはそんな本を読んでいるのだ?」
というツッコミを受けそうなタイトルですが、いいんです。私は森羅万象に興味があるんです。それに変わり者なんです。
さて、当然ながら、キリスト教のことなんぞ何にも知らない私は、イエス・キリストとザビエルとサンタクロースくらいしかイメージが湧かないのですが、この本には衝撃の事実がいくつか書いてあったのです。
今日はとりあえず、そうした中からイエス・キリストに関する興味深い事実を3つ紹介しましょう。
その1、イエス・キリストは、姓・名ではない。
ほほぉ、そうだったのか。じゃあイエス・キリストって何? (以下緑色部分は「よくわかるキリスト教」からの引用)
「イエス」というのは、ヘブライ人名の「ヨシュア」のギリシア語訳です。ごくありふ
れた名前で、日本でいえば「太郎」や「一郎」といったところでしょう。
一方「キリスト」という言葉はヘブライ語の「メシア」のギリシア語訳である「クリス
トス」からきており、本来は「油を注がれた者」という意味です。古代イスラエル周
辺地域ではオリーブ油には人や物を清める力があると考え、王や預言者、祭司
を任ずる時などに頭に油を注いでいました。
このことから、「キリスト」は王や預言者、救世主を意味するようになったのです。
つまり、「イエス・キリスト」という言葉は、「イエスはメシア、つまり救い主である」という信仰告白になっているんだとのこと。
その2、西暦0年は、イエスの生まれた年ではない。
な、なにぃ? 西暦0年は、イエス・キリストが生まれた年ではないだと?
西暦はキリスト教の暦です。イエスの生まれた年を紀元元年と考え、紀元前は
Before Christ(キリスト以前)、=B.C、紀元後はAnno Domini(ラテン語で「主の
年から」という意味)=A.Dと表します。
しかし、イエスが生まれたのはユダヤ王ヘロデの治世であり、ヘロデは前4年に死
亡しています。イエスの誕生が前4年以後ということはあり得ないのです。
実際にイエスが生まれたのは、前4~6年頃ではないかといわれており、西暦が
つくられた時に何らかの計算ミスがあったといわれています。
なにぃ~~?計算ミス? オレの仕事じゃあるまいに、なんちゅー仕事しとんねん。
その3、12月25日は、イエスの誕生日ではない。
な、
なな、
な~にぃぃぃ~~!?
12月25日は、イエスの誕生日ではない? よくもそんなことをしゃあしゃあと・・・
12月25日のクリスマスは、イエスの誕生日として祝われていますが、実は
イエスの誕生日はわかっていません。12月25日は、もともとミトラ教の
太陽神の誕生日を祝うローマ帝国のお祭りでした。
3世紀末にキリスト教徒の間でイエスの誕生日として祝われるようになり、
12月25日はイエスの誕生日とされるようになったのだと考えられます。
ということはだよ、
1.イエス・キリストは姓・名ではなくて、
2.西暦0年はイエスが生まれた年ではなくて、
3.12月25日はイエスの誕生日ではない、
ってこと?そんなんアリ?
オイラは約40年に渡って、事実を確かめることなく通説をただ信じて生きてきたわけね。まあ特にそれによる不都合はなかったけど。
とまあこんなことも書いてあったわけですが、これは重箱の隅の話で、内容はちゃんとキリスト教の成り立ちや歴史がわかりやすく書いてありますので、興味のある方はドーゾ。

よくわかるキリスト教
HP:B型人間の本棚