2007-08-27 23:12:15
先日お盆休みに新潟の実家に帰った折、以前から気になっていた角田岬裏の越後七浦の遊歩道を歩いてきました。
場所は下の地図のあたり。
こちらは角田浜海水浴場。奥に見える山が角田岬で、上に灯台が見えます。角田山への灯台コース登山口でもあります。
角田岬まで行くと、このような小さいトンネルがあり、岬をくぐれるようになっています。
入り口の看板には「1187年、源判官義経が兄頼朝に追われ、奥州平泉に海路おちのがれる際、追手を避けて舟とともに身をかくした洞穴と伝えられている」とあります。
トンネルを抜けると、岩壁が湾曲して凹んでいて、洞穴が見えるところに出ます。ここが「判官舟かくし」なんでしょう。
トンネルを出てすすんでいくと、「立ち入り禁止」の看板があります。下の写真中央部に見えるやつです。
まあせっかく来たんだから、自己責任で行きますからということで先に進んでみることに。
道は狭く、海は波が渦巻いています。また、道はところどころ波をかぶって濡れていました。
10分ほど歩いたでしょうか。歩く先に小浜が見えてきました。
もう少し行くと、小浜の手前で道がなくなっているようでした。
緑の草壁をバックに広がる小ぢんまりとした小浜。私が以前訪れた小浜の記事はこちらです。
紺碧の空と小浜の緑壁のコラボレーションを満喫し、来た道を戻ることに。
往路でも冷や冷やした、「ドドドドド!」と波が打ち付けるポイントを、波が引くタイミングを見計らって前に進みました。
後ろを振り返ると、通り過ぎた恐ろしげなポイントが波立っています。
と、
ぬをををををををを~!!!!
これぞまさしく怒濤!波が岩壁にぶつかる轟音がまるで地鳴りのように響き、野獣の咆哮のようにも聞こえます。すごい迫力です。マジびびります;
というわけでなんとか無事戻ってまいりました。
ええっと、やっぱというか、さすがの立ち入り禁止のゾーンでした。あれじゃあ何かあっても行政サイドとしては責任取れないでしょう。山肌はもろくてすぐにも崩れ落ちそうな岩壁ですし、遊歩道には柵も何もなく、海は絶え間なく荒波が打ち寄せていて危険度満点ですし。
元はといえば、この遊歩道で投げ釣りができないかしら?と思ったのがここに来ようと思ったきっかけだったのですが、なかなか厳しそうですね。
私はこの日は運よく何事もなく戻ってこられましたが、やはり万が一のことがあるといけないので、行くのはよしといたほうがいいと思います。
1271年10月、寺泊を船出した佐渡配流の日蓮聖人が、強風のため角田浜に漂着したんだそうです(詳しくはこちら)。この日無事に行ってこられたのは日蓮聖人の御加護のおかげと感謝いたします。