今回の山行の地図です。
朝起きて小屋の外に出てみると、明け方の空に星がまたたいています☆ ということは?
・・・・・
ぬおおおおおお~~~!!
Λ 槍キターーーーー(゚∀゚)ーーーーー!!
昨日は朝方だけしか見れなかっただけに、だい近くなりました。
朝食いただきまーす。
昨日足に巻いたテーピングは、下山するまで巻いておくことにしました。
その上から
サポートタイツを履き、さらに昨日オバサマにもらった包帯を巻きつけて固定しました。あんまりひざは曲がりませんが、普通に歩けます。
小屋の裏に回ってみます。
西に槍ヶ岳ドーーーン! 左側の稜線(東鎌尾根)をたどって行きます。
南方向の眺め。左のピークが前穂高岳、右のピークが北穂高岳、その間が奥穂高岳。2005年に3つとも歩きました(
こちら)
北穂と奥穂。
北穂拡大!
北穂高小屋、すんごいところに建ってます。まるでチベットの
ポタラ宮みたいだな。
北穂と右側の南岳の間が難所の大キレット。いつか挑戦してみたい。
よっしゃ~~~、今日は天気も持つんじゃないの?
本日は槍ヶ岳のふもとの槍ヶ岳山荘まで4時間、槍ヶ岳アタック1時間の5時間の行動予定です。
ヒュッテ西岳、お世話になりました。やっぱり1人はぐっすり眠れた。6:13出発。

(4人組オバサマの1人)
しばらく行くと、ハシゴ登場。このあたりのは高度感もなく楽勝。

(先行する4人組オバサマ)
4人組オバサマに追いついたので、先に行かせてもらうことに。
「気をつけて行きなよ!」
と、リーダー格のオバサマに声をかけてもらいました。
オバサマ方は今日は
南岳小屋へ行って、明日大キレットを越えるとのことでした。
今度は5人ツアーに追いついて、こちらも先に行かせてもらいました。
そして先に進んで槍ヶ岳の眺めのいいところで写真を撮りまくって、また歩き始めました。
すると、道がなんか変です。
道を遮るように細い松の木の枝が何本も邪魔しています。なんでこんな道なんだ?
すると、5人ツアーが後から来て、ガイドの男性が「そっちじゃないよ」と教えてくれました。
道なりに歩けば誰だってここに行くような道なのですがそうではなく、岩場の裏へ回り込むような道が正しい道なのです。これはわからんて。表示とかもないし。ガイドの方も「あそこは間違いやすいんですよ」とおっしゃっていました。

(また5人ツアーに先に行ってもらいました)
ママコナ。
お~~、槍ヶ岳直下の槍ヶ岳山荘に、
ヘリがなんか運んできました(プパパパパパ♪)
槍ヶ岳と北鎌尾根。
槍ヶ岳の右側に伸びる北鎌尾根。ゴジラの背中のような、槍ヶ岳に至る最難ルート。
槍ヶ岳の左側の山稜。右側のポコンとしたのが中岳。そこから左側に伸びる山稜の高いところが南岳。
歩いて。
紺碧の空を背景にした岩場は冒険心がくすぐられる。
右側、高瀬ダムの奥にそびえる尖った形のいい山は針ノ木岳。
青空に向かって、
歩む道。
槍へと続く道。
槍の後ろに雲が出てきましたね。
左手の槍沢。上高地へと続きます。
岩場もあるけど、難しくはありません。
ガレた尾根を下る登山者。
上写真のところを登って行きます。
木の階段が出てきました。
木の階段を上がって槍に近づく道。
右下に登山者がいますが、理由があります。
そのわけは・・・
このハシゴ。ここを上り下りする人の通過待ちが発生するのです。
しかし、、、、、
え? これ、絶対危ないだろ? 落ちたらOUTだろ?
かなーり高度感あるけど(大汗;) なんじゃこりゃ?
私も山は結構歩き慣れてるけど、こんな高低差のある長いハシゴは滅多にあるもんじゃありません。
谷の向こうにいる人たちは、こちらが通過するのを待っている人たちだったのです。
もう怖くてたまらないので、下は見ずに目の前のハシゴをしっかりとつかんで一段一段確実に、さっさと下りました(あー怖かった)
ハシゴを下りてやや歩いたところから見たハシゴ。万が一ズッコケて落ちると、両側が切れ落ちているので更に落ちることになります。やだな~、ここ。山の上にいるのは5人ツアーのガイドの方。
今回の山行で一番怖かったのがこのハシゴ。
そしてすぐに、今回の山行で2番目にイヤだったハシゴが登場。
たいしたことなさそうに見えるかもしれませんが、ハシゴの下が切れ落ちて崖になっているのです。高度感があります。ここも緊張感を強いられるところでした。
槍ヶ岳の山頂に至るハシゴはこの2つよりは怖くはなかったですが、槍ヶ岳山頂直下のハシゴがその次くらいの怖さだったでしょうか。
2番目に怖いハシゴを登ってやや行ったところから見た北穂高岳。山頂には北穂高小屋が見えます。
このあたりから見た北穂高岳は、まるで宮崎駿のアニメに出て来そうな絵柄で素晴らしい。こんなところが日本にあったなんて。
槍も間近になってきました。が、槍がターバンを巻き始めました。
ミヤマダイコンソウ。
ヨツバシオガマ。
そうそう、この日もテーピングのおかげで右ひざは痛みを感じることもなく、問題なく歩けています。ホントに助かります。

(Bは「テーピング」を覚えた! レベルが1上がった!
)
イワギキョウ。
こんなところも歩いて。
あ~、槍が・・・
きれいに整備された石段。造ってくれた方がいるんですよね。頭が下がります。
槍よ、俺が行くまで隠れんでいてくれ。
西岳に向かう方。
ここで男女のペアが休憩していました。スリングとカラビナ装備の、いかにも山慣れている感じの2人です。
聞いたところ、西穂山荘からジャン(ダルム)を越えて来たと。やっぱりな、という感じ。カッコイイお2人でした。
さて、槍ヶ岳山荘まではあと1時間弱のはず。
ヒュッテ大槍から先は、道が二手に分かれます。
稜線を行けば槍ヶ岳山荘に直登。殺生ヒュッテ経由でも行けますが、コースタイムで5分ほど余計にかかるようです。ど・ち・ら・に・し・よ・お・か・な~~
やはり殺生ヒュッテを見てみたいので、殺生方面に行くことに。
この斜面をトラバースしていきます。
たぶんミヤマアキノキリンソウ。
ミヤマコウゾリナのつぼみかと。
振り返る。荒々しい岩稜帯。
殺生ヒュッテが見えてきました。
かすむ槍。ラピュタのよう。
しかし、ここで雨が本格的に降ってきました。
←槍本流へ。
雨降りガスガス。
もう周囲は見えません。
ガレ場を登る。
あと200m。
しかしすごいね~、雨具。風雨の中でも安心感。まさに着るシェルター。これがなかったら大変なことになります。山には登山用のしっかりしたものが必要です。
もうちょっと。
10:35、
槍ヶ岳山荘に着きました。ヒュッテ西岳から4時間20分ほどでした。
問題だった右ひざも、テーピングのおかげでまったく痛まずここまで来れました。
しかし、目の前にあるはずの槍ヶ岳の穂先は霧の中。今日登る予定でいるのですが。
受付を済ませ、
今夜の寝床へ。
蚕棚下段の奥が私の場所です。
まだ11時くらいですが、外は雨。槍も見えませんので、昼飯にすることにします。山に来てから麺類を食べてなかったのでラーメンを。これが実にうまかった。まさかこんなところでまともなラーメンを食べられるとは。
ラーメンを食べていると、ヒュッテ西岳で一緒だった60代&30代の親子が同じテーブルに後から来られました。なんとこの雨の中、穂先に行って来たとのこと。下りの途中から雨になったらしいが、周りは何も見えなかったとか。しかしこの雨の中、私としてはもう穂先に登る気はおきません。
槍ヶ岳山荘にあったパソコンで
ネットの槍ヶ岳の天気予報を見ると、明日の朝のうちは天気が良さそうなので、明日に賭けることにします。
午後は休憩所で本を読んだりテレビを見たり(リオオリンピックの男子陸上400mリレーで銀メダルを取ったニュースには感動した)。こういうところで登山者の方と山の話をあれこれするのが山小屋の楽しみでもあります。
そして、お菓子でも買おうとラーメンを食べた食堂にまた行くと、5人ツアーの男性ガイドの方がおられました。そしてそしてなんと、
この雨ガスの中、オバサマ4人を連れて槍に登ってきたとのこと(マヂですか?)
やはり濡れているとハシゴとか岩が滑って気を使うとおっしゃっていました(そりゃそうですわな)。しかしこんな中よく行くな~~~(汗;) でも、他に誰もいなくて楽々できたと。
確かに明日の朝登るとなると、槍に登る人で渋滞するらしいのです。地図のコースタイムは往復1時間となっていますが、最盛期となると2~3時間かかることもあるとか。明日は山のふもとの帰りのバスの時間が13:45なのでそれまでに下りなければならないので、時間との戦いです。
夕食の時間でーす。
最後の晩餐。ハンバーグでした。このテーブルで一緒になった夫婦も槍に行って来たとか。結局私が槍ヶ岳山荘に着いてから雨が止むことはなかったのですが、皆さんようやるわ。
今夜の寝床は蚕棚の下に3人で寝ることに。隣のおじさんが大柄で、やや狭めでしたが寝ることはできました。
槍ヶ岳山荘はさすがに人気の山小屋で、大いに賑わっていました。中も広くて、まるで迷路のよう。あちこちうろついて、目立たぬところにあるトイレを見つけておいたのは、翌朝役に立ちました。
さて、明朝は予報通り晴れてくれるかな?
西岳ヒュッテや槍ヶ岳山荘では、色々なお話、ありがとうございました。
膝が大変な状態で、縦走してはったんですね。
その後は、如何でしょうか。
私の初めての槍ヶ岳はガスの中でしたがとても感慨深く、このブログで再チャレンジの思いを一層強くしました!
5日目のブログも、楽しみにしています。